コンクリートの真実

最近あった出来事。

・久しぶりにMotionBuilderセミナーをやりました。
初めて(当時Filmbox)のセミナーをやったのはもう9年前!
いつまで出来ますかね?w

・恵比寿と渋谷の中間ぐらいのところに、ちっちゃいオフィスを借りました。
広さ10坪! スタジオの30分の1です。
オフィスの名前は、「mini mozoo」、かな。。   ミニモ?

制作スタッフが5、6人入る予定です。

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さて、現場は結構進んでしまっているのですが、ちょっとコンクリートの話を振り返ります。
コンクリートと言えば、菊川怜さんですかね??
彼女の文献も読んでみたいです。



うちらもコンクリートの質感、無機質な雰囲気が好きで、いわゆる「打ちっぱなし」にしよう!、と試みたわけですが、実際やってみると、、、、本当にコンクリートは難しく、生き物のような存在だということがわかりました。
荒々しいコンクリートは大好きですが、こんなにいろいろ出てくるとは思いもよらず。

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ジャンカの補修跡。
「ジャンカ」はコンクリートが流れ込まずに欠損したような状態になった部分。モルタルで補修するのでこうやって色の違いがでてしまう。

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上下階の色違い。打ち継ぎの時期が違うとこんなに色の差が。同日に打っても色の差(コールドジョイント)が出てしまう。

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白華(表面に白い生成物が浮き出てしまうこと)や、コールドジョイント、型枠の材質などの影響でなんだかムラムラに。白華は薬剤で随分消えたが、それでも痕が残ってしまう。

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打ち継ぎの部分。コンクリートの成分が沈んだり、サビが入ったり、なんだかミルフィーユのように層ができてしまった。

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これは全く想定外だったのだが、型枠のベニヤがくっついて残ってしまった。
サンダーがけで少し取れるが、あまりこするとコンクリートもツルツルになってしまうのでほどほど残しておくことに。

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などなど、あまりに「出て欲しくないこと」が全て出てしまったので、「コンクリートの補修屋さん」を呼んで作業してもらったのですが、結局穴を埋めて色づけする「化粧」みたいなものなので、ちょっと違うなあ、、、となってしまいこれもほどほどにしてもらった。

僕らが普段目にする「コンクリート打放し」は、実は打ったままという意味ではなく、打ってから「補修+化粧」をしたものがほとんどなのですね。そういえば、なんか不自然にきれいに白っぽく仕上がっているコンクリートをよく見ます。あれは打つのが上手なのではなく、化粧が上手なんですね。

コンクリートの仕上がりに関してはいろいろ話しあいましたが、
やはりそのままの素材感と、工事の結果をなるべく受け止める、という方針とし、あとは自分たちで日々改修していくことにしました。

我が家に来ていただいた方には、「コンクリートの本当の姿」を見ていただくことが出来ますね。
それはそれで良いことかと。

by cubicjams | 2010-09-25 08:45 |  

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